2000 第1回 カヌマオペラオー(市澤初) 牡3 佐々木 泉
2001 第2回 メモリーフォーラム(川嶋弘) 牡3 金井 正幸

2002 第3回 トウショウゼウス(中村憲) 牡3 鈴木 正
2003 第4回 シルバーギャロップ(田畑勝) 牡3 山口 竜一
2004 第5回 ?



薫風切り裂いて、まず一冠目。

第5回 北関東皐月賞(北関東G1)
5th Running the NORTHEN KAN−TO 2000GENIE
昨年の優勝馬・シルバーギャロップ
5月3日(祝・月) 宇都宮競馬場 1900m・右
サラブレッド系3歳 1着賞金300万円
負担重量 定量
フルゲート12頭
1周=1200m ゴール板までの直線=200m 高低差=0.5m

出走予定馬(5.1現在)
カッコ内は、騎乗予定者。※は管理者の想定。
(以上、情報・データは、うつのみや競馬HP及びNARのサイトを参照)

優先出走馬ー1(4.11スプリングカップ@高崎2着)
ダイスプリンター Dai Sprinter
ダイスプリンター(2.2青峰賞)
牡3歳・青鹿毛 高崎:木村 昌志厩舎 8戦3勝 (※茂呂 菊次郎)

父・サマーサスピション 母・ゲートウエーローマン 母の父・エブロス
主な勝ち鞍……’03年高崎:二歳優駿=1500m、雷電賞=1500m

 昨年の高崎の2歳重賞を2つとも勝利。
 ただし、まだ体質の弱いところもあるようで、今のところスピードだけで走っているような感じ。距離にもやや不安がある。何とかハナを切れれば……といったところだろうか?


優先出走馬ー2(4.11スプリングカップ@高崎3着)
ゴブリンスター Goblin Star
ゴブリンスター(3.28若駒賞@高崎)
牡3歳・青鹿毛 高崎:一倉 昌行厩舎 9戦2勝 (久保田 政弘)
父・フオテイテン 母・ボナプリンセス 母の父・ナスルエルアラブ

 ここまで掲示板を外したのは一度だけ。
 前走のスプリングカップでは、ドラゴンキャプテンにダイスプリンター共々千切り捨てられるも、しっかりと3着を確保し、ここに駒を進めてきた。
 JRAとの未勝利交流で、あわやの場面を作ったように、力はあるのだが、何せ今回は相手が強すぎる。


イキマスキョウワ Ikimasu Kyouwa
イキマスキョウワ(1.26 3歳一・二組選抜)
牝3歳・鹿毛 栃木
宇都宮:田畑 勝男厩舎 11戦4勝 (山口 竜一)
父・ジェニュイン 母・スリーストーン 母の父・ハギノカムイオー

 北関東桜花賞では、痛恨の出遅れ。
 それでも追い込んで2着まで来たのだから、相当な素質の持ち主。
 北関東弥生賞でも3着に食い込んでいるように、牡馬相手でも決してヒケはとらない。展開によっては、連対圏確保の場面もありそう。


ウィンザデイ Win the Day
ウィンザデイ(4.11スプリングカップ@高崎)
牡3歳・鹿毛 高崎:森山 英男厩舎 6戦1勝 (横山 克彦)
父・モガンボ 母・リュウウイン 母の父・ヘイルシャム

 実績はというと、認定新馬戦を勝ったきり――。
 近況を考えても、掲示板確保が当面の目標になりそう。


エーススキャン Ace Scan
牡3歳・栗毛 栃木足利:日野 啓二厩舎 6戦4勝 (早川 順一)
父・スキャン 母・イブキグリンバレー 母の父・ドクターデヴィアス

 昨年11月のデビュー戦4着の後、約3ヶ月おいての2戦目で初勝利を挙げると4連勝。一躍クラシック戦線に名乗りを挙げてきた。
 ただ、前走の3歳一組選抜では5着に敗退しているように、上位クラス相手になると、まだ実力的に未知数な部分が多い。


カントウピース Kan−to Peace
カントウピース(’03.11.9 2歳二組)
牝3歳・栗毛 栃木
宇都宮:木村 進厩舎 15戦3勝 (未定)
父・デュラブ 母・ダイゴオグリ 母の父・オグリキャップ

 前走の北関東桜花賞では、距離に大きな不安を囁かれながらも、堂々と3着に入り、ポテンシャルの高さを見せた。
 あるいはデュラブよりもオグリキャップの血が強いのかも知れない(この辺り贔屓目)。
 牡馬相手でも、十分に通用するだけの力があるだけに、当日の気配には注意したいところ。


サンデーロバリー Sunday Robbery
サンデーロバリー(1.26 3歳一・二組選抜)
牝3歳・黒鹿毛 栃木
宇都宮:星野 由基男厩舎 7戦1勝 (藤江 渉)
父・ジェニュイン 母・サンエムロバリー 母の父・ジェイドロバリー

 馬体からは素質を感じさせるものの、追って味が無いのが弱み。
 北関東桜花賞では、ハナを強引に奪い、なんとか5着に粘り込んだものの、これ以上を求めるのは酷だろう。


ファイトエルフ Fight Elf
ファイトエルフ(2.2青峰賞)
牡3歳・栗毛 栃木宇都宮:清水 久夫厩舎 10戦2勝 (松本 大寿郎)
父・タイキシャーロック 母・カントウシスター 母の父・リキアイオー

 兵庫でデビューし、1勝を挙げ、栃木へ転入。
 青峰賞では、混戦の2着争いを制している。
 それだけに、力関係で考えれば、逆転があるかどうかについては疑問符だが、十分に馬券の対象になり得る存在。


フジエスミリオーネ Fuji S.Millione
フジエスミリオーネ(3.8北関東弥生賞)
牡3歳・鹿毛 栃木
宇都宮:仁岸 進厩舎 14戦6勝 (平澤 則雄)
父・エイシンサンディ 母・ニシノフジエス 母の父・パレスダンサー
主な勝ち鞍……’04年宇都宮:北関東弥生賞=1900m、’03年門別:サンライズカップ(ラムタラ賞)=1700m、旭川:イノセントカップ=1500m

 道営時代は、重賞を2勝。
 そんな実績十分の馬が、何故、ここを走っているのか不思議なくらいの存在である。
 北関東弥生賞は、誰が見ても分かるような強さを見せつけた。
 北関東ダービーで打倒ドラゴンキャプテンを果たす為にも、ここで無様なレースは見せられない。


マルハチエトルリア Maruhachi Etruria
マルハチエトルリア(’03.12.30ベラミロード記念かもしか賞)
牡3歳・鹿毛 栃木宇都宮:平石 正己厩舎 10戦7勝 (野澤 憲彦)
父・カルラネイチャー 母・スピーデイアンサー 母の父・ノーザンアンサー
主な勝ち鞍……’03年宇都宮:ベラミロード記念かもしか賞=1500m、若駒賞=1400m

 ここのところ、影が薄くなっているが、その素質の高さは誰もが認めるところ。
 2月のチューリップ特別で6着に敗退し、北関東弥生賞は回避。
 しかし、前走4.3菜の花特別で、古馬B2B3の馬を相手に、4番手から捲りを打って勝つという新境地を見せている。
 距離不安説もあるが、なんと云っても父は、カルラネイチャー、本馬自身も強烈な勝負根性の持ち主だけに、勝ち負けを期待する声も多い。


レッツロール Let’s Roll
レッツロール(3.7 3歳一・二組特別)
牡3歳・鹿毛 栃木足利:岩渕 義三厩舎 11戦4勝 (三上 智也)
父・フサイチブライアン 母・メークミラクル 母の父・シエイデイハイツ

 とにかく地味〜な存在だが、デビュー2戦目からの6戦連続連対はダテではなかったようで、前走4.25の一組選抜で、モエレスキャン、カントウピース、エーススキャンといったところを、ハナを奪う→向正面で後退→4角から再発進してまとめて差すという、ゾンビのような走りで撃破してみせ、小ブレイクの兆しを見せている。
 穴馬券を狙うのなら、この馬かも知れない。


ワイエスジェット Y.S.Jet
ワイエスジェット(3.28若駒賞@高崎)
牡3歳・鹿毛 高崎:酒井 一則厩舎 8戦1勝 (水野 貴史)
父・パークリージェント 母・カボシヤールクイン 母の父・ハードツービート

 デビュー戦で、上山から転入で話題のカミノサイレンスをクビ差で下しているが、以降、殆ど良いところなし。なんとか掲示板確保できれば……という感じだろう。


展望――

 中心になるのは、やはり北関東弥生賞で圧勝したフジエスミリオーネ。そして相手は、短期休養明け緒戦で古馬を撃破してみせた2歳王者マルハチエトルリア。
 とにかく、この2頭の闘いが焦点となるのは間違いない。
 北関東桜花賞2着のイキマスキョウワ、同3着のカントウピース、忘れちゃいけない高崎の2歳王者・ダイスプリンター、素質馬のエーススキャン、そしてここに来て不気味な挙動を見せているレッツロールが、どう絡むのか?
 北関東ダービーに向けて、決して見逃すことのできない一戦となる。