2000 第1回 スミノエース(木村昌) 茂呂 菊次郎
2001 第2回 テンリットル(川嶋弘)  水野 貴史
2002 第3回 ベストサウンド(金田一)  見附 正徳
2003 第4回 ドラゴンフライヤー(濱田一) 平澤 則雄
2004 第5回 ?

第1回から第3回までは2000mで施行
第2回から第3回までは北関東G2


灼熱の砂の大地を駆け抜けて
目指すは北の黄金郷
北関東Hot競馬試練の十一番勝負第拾番
9.20ダービーグランプリ@ORO PARK指定競走

北関東3歳グランプリ
第5回 サラブレッドカップ(北関東G1)
5th Running the THOROUGHBRED CUP
昨年の優勝馬・ドラゴンフライヤー
7月18日(日) 高崎競馬場 2100m・右
サラブレッド系3歳 全国交流 1着賞金500万円
負担重量 定量
フルゲート12頭
◎優勝馬に9.20ダービーグランプリGT@ORO PARK優先登録権
1周=1200m 直線=378m 
4角出口からゴール板までの直線=300m 幅員=20〜25m 高低差=0.48m
砂質=川砂 深さ=イン側平均10cm〜アウト側平均8.2cm(6.6調査)


出走予定馬(6.27現在)

他地区所属馬
カッコ内は、騎乗が予定されている騎手。

アイディングロウ Aydin Glow
牡3歳・鹿毛 船橋:及川 肇厩舎 10戦1勝 (石ア 駿)
父・エアダブリン 母・ノーベルスター 母の父・ノーベルダンサー

 2歳の9月にデビューして、常に上位人気に推されるも、のっけから4連続2着、3着1回を挟んで、2あmた連続2着で、迎えた重賞クラウンカップでも2着。
 関係者にしてみれば、嬉しさ半分、腹立たしさ半分といったところか?
 前走の川崎で10戦目にして初勝利を挙げ、ほっと一息ついた感じ。
 成績などを加味すれば、上位人気に推されるのだろうが、1回だけ出走した右回りの大井で7着に敗退していうだけに、ひょっとしたらサウスポーの可能性も否定できない。


クリアーヒーロー Clear Hero
牡3歳・芦毛 TCK大井:上杉 昌宏厩舎 19戦3勝 (真島 大輔)
父・サンシャック 母・ヤグラシンメル 母の父・タマモクロス

 2歳の6月に北海道でデビュー。3戦はブッチ切られまくっていたが、4戦目で初勝利を挙げている。
 その後、徐々にレース振りも安定し、もう1つ勝ち星を加えて、シーズン終了と共に大井へ。
 勝ち切れないレースが続いていたが8戦目で南関東初勝利を挙げ、JRAへ2度遠征している。
 ここに来て、疲労が出ているのか、それとも頭打ちなのか微妙な感じがする。


パッションマリー Passion Mary
牝3歳・栗毛 船橋:山浦 武厩舎 8戦2勝 (張田 京)
父・ティンバーカントリー 母・トッププリリアンス 母の父・クリミナルタイプ

 とにかく前走は見事。
 地方馬にとっては、不利な条件と云えるJRA未勝利交流戦で、後続5馬身突き放しての快勝であった。
 2歳の11月にデビュー。
 ゆったりとしたローテーションで使われ、今年の4月に5戦目で初勝利。その後は、JRAとの未勝利交流戦に続けて出走。7着→4着で迎えた前走であった。
 能力的には上位争いをしてもおかしくはないが、初めての右回りが、よりによって高崎というのは、少々ツラいような気もする。


パワフルボーイ Powerful Boy 回避
牡3歳・黒鹿毛 笠松:小井土 金一厩舎 23戦7勝 (――)
父・ウイニングチケット 母・ピーチ 母の父・グルームダンサー
主な勝ち鞍……’04年Donco:スプリングカップ(中部&近畿交流)=1800m


モノスゴイ Monosugoi
牡3歳・黒鹿毛 TCK大井:赤間 清松厩舎 17戦3勝 (水野 貴史)
父・タヤスツヨシ 母・アーソシアル 母の父・サクラユタカオー

 2歳6月に北海道でデビュー。
 5戦目で初勝利を挙げ、さらに2戦した後に大井へ。
 2つの勝ち星を積み重ね、羽田盃に出走するも12着。以降、ここまで3戦、良いところなしのレースが続いている。
 ここで目先を変えて、調子を取り戻したいという思惑含みなのだろうか?
 今回は、主戦の鈴木啓Jが騎乗停止の為、地元の水野史Jが騎乗。



北関東地区所属馬
カッコ内は、想定される騎手。

優先出走馬1(5.30エメラルドカップ2着)
ウィナーズスルー Winner’s Slew
ウィナーズスルー(5.30エメラルドカップ)
牡3歳・鹿毛 高崎:内野 勉厩舎 12戦4勝 (木村 芳晃)
父・エアダブリン 母・ウィナーズボレイ 母の父・ニホンピロウイナー

 道営時代は、オープンの壁に跳ね返されてきたが、北関東へ転入後は、JRAでのレースを除けば、連対パーフェクトで迎えた北関東ダービーだったが……主戦騎手の騎乗停止による乗り替わりの影響からか、思わぬ敗退。
 血統的に2100mは、ちょっと怪しいような気もしないだが……。
 ここのところハードな調教でメキメキと力を付けて来ているとの情報もあり、当日の気配には注目しておきたい。
 また本来の主戦である木村芳Jに手戻りしたのもプラス材料か? 


優先出走馬2(5.30エメラルドカップ3着)
ウィンザデイ Win the Day
ウィンザデイ(5.30エメラルドカップ)
牡3歳・鹿毛 高崎:森山 英男厩舎 9戦1勝 (金井 正幸)
父・モガンボ 母・リュウウイン 母の父・ヘイルシャム

 実績はというと、認定新馬戦を勝ったきり――。
 しかし、無謀な出走と思われたスプリングカップで5着に入ると、2匹目のドジョウは――と思われた北関東皐月賞で3着に入り、注目を集める存在となった。
 それで迎えたエメラルドカップだったのだが、ダイスプリンターとウィナーズスルーに競り負けて3着。ところが、北関東ダービーでは、まさかの(おい)2着。というわけで、このサラブレッドカップでは、堂々の主役候補として登場になる。 


サンライズドリーム Sunrise Dream
牡3歳 高崎:濱田 一夫厩舎 9戦4勝 (久保田 政弘)
父・グランドオペラ 母・サンライズグロリア 母の父・ロイヤルスキー

 2歳11月にJRAでデビュー……したのは良いが、新馬戦でイキナリ勝ち馬に5.3秒ブッチ切られタイムオーバー(それでもシンガリ負けじゃないというのが……)。芝に替わっての2戦目も3.3秒差でシンガリ負けで、やっぱりタイムオーバー。その後、2戦もタイムオーバーを逃れるのがやっとのシンガリ負け。
 そして5戦目、またまたシンガリ負け。しかも勝ち馬からは6.2秒差、上がり3Fも44秒台という、馬にやる気のカケラも感じられない走りで、変にプライドの高い&気の短い馬主さんだったら、そのまま屠殺場送りにしても不思議じゃない成績で高崎へ転入。
 で、迎えた転入緒戦。これまでと比べて、相手が弱いとはいえ、何を思ったのか2着に2秒6差の大差勝ち。そして気が付けば4連勝。
 今回から濱田勝厩舎から濱田一厩舎に所属変更。
 しかし、この馬が勝ったら勝ったで、色々と考えるものがあるよな……。


ドラゴンキャプテン Dragon Captain 回避
ドラゴンキャプテン(2.2青峰賞)
牡3歳・鹿毛 高崎:濱田 一夫厩舎 9戦4勝 (――)
父・アンバーシャダイ 母・ラグーナブランカ 母の父・リアルシャダイ
主な勝ち鞍……’04年高崎:スプリングカップ=1900m、青峰賞=2000m


ファイヤーアロン Fire Alone
ファイヤーアロン(5.30エメラルドカップ)
牡3歳・栗毛 高崎:橋 俊之厩舎 10戦2勝 (丸山 侯彦)
父・ブロッコ 母・タガノジェンヌ 母の父・ノーアテンシヨン

 昨年10月にデビューしたものの、当初4戦は回を追うごとにレース内容が悪化。
 二歳優駿への無謀な(?)挑戦(8着)の後、そこから2ヶ月休みを入れると、成績が急速に改善。復帰2戦目で待望の初勝利を挙げている。
 前走・エメラルドカップでは、4着。ただし、上位グループからは大きく離されてのものだけに、ここでの戦いは相当に厳しいものになりそう。 


マルタカカリスマ Marutaka Charisma 
牡3歳・鹿毛 高崎:木村 昌志厩舎 9戦3勝 (横山 克彦)
父・トウカイテイオー 母・トウショウティネー 母の父・トウシヨウボーイ

 元はJRAでデビュー。
 8月の小倉の新馬戦で、3.1秒差の8着に敗退すると、あっさりと見切りを付けられたのか、そのまま長期休養を経て、高崎へと転入。
 転入後は2連勝した他、計3勝しているものの、北関東弥生賞では3.6秒差9着、2走前のJRA交流花菖蒲特別で1.2秒差4着、前走も3着と、上位クラスではやや厳しい戦いが続いている。
 とにかく前に行かないことには、持ち味が発揮できない馬であるのは確かなようで、今回はまずは走ってハナを切れるかどうか――といった話になりそう。 


メップボーイ Mep Boy
牡3歳・鹿毛 栃木宇都宮:山口 敬一厩舎 16戦3勝 (鈴木 正)
父・エアダブリン 母・ロイヤルサニー 母の父・ロイヤルスキー

 道営でデビューし、4戦実勝利で栃木へ。
 連勝中だったとはいえ、殆どノーマークで迎えた北関東ダービーでは、あわや連対確保か?!という場面を作り出しての4着。
 ここに来て、少なくとも北関東3歳の上位クラスでも、ある程度はメドが付いたのが収穫。
 相手は強化されるが、格から言えば、この馬もある程度は、勝ち負けには加わってもらわないと困る。 


ワイエスジェット Y.S.Jet
ワイエスジェット(3.28若駒賞@高崎)
牡3歳・鹿毛 高崎:酒井 一則厩舎 11戦1勝 (内田 利雄)
父・パークリージェント 母・カボシヤールクイン 母の父・ハードツービート

 デビュー戦で、上山から転入で話題を呼んでいたカミノサイレンスをクビ差で下しているが、以降、殆ど良いところなし。とりあえず、無事に回って来れれれば御の字だろう。


ヤマヨダイナミック Yamayo Dynamic
ヤマヨダイナミック(’03.12.30ベラミロード記念かもしか賞)
牡3歳・鹿毛 栃木足利:堀江 富雄厩舎 16戦3勝 (早川 順一)
父・バトルイニシャチブ 母・スイートコンコルド 母の父・パーソロン

 ここ5戦はJRAの芝で戦っている。
 というわけで、陣営もダートよりは芝と見ているわけだが、今回は、験直しなのか、高崎へ初参戦。
 道営時代は重賞で2着に食い込んだ他、栃木での転入緒戦ではフジエスミリオーネを破っている等の実績だけならば上位候補なのだが、コース適性を考えれば、あまり強くは推せない。あるいは馬場が渋ってくれば面白いかも知れない。


以上、データはNAR公式サイト及び高崎けいば公式サイトより。写真はWeb管理者撮影(当然、無断転載厳禁!)。

展望らしきもの

 ドラゴンキャプテンにパワフルボーイが回避してしまい、見事に焦点がボヤけてしまったような……。こうなると見所としては、ウィンザデイ、メップボーイ、ウィナーズスルーといった北関東ダービーからの組が、南関東勢で実績最上位のアイディングロウを相手に、どこまで走れるかといったことになりそう。
 ただ、南関東勢も、どの馬も一長一短の印象が強く、そう簡単には勝たせてもらえそうにないのも事実。案外と北関東勢であっさりワン・ツーの可能性も高い。