1987 第10回 レッドスピリッツ(松本桃) 牡5 丸山 侯彦
1988 第11回 グレートサーペン(渡邉和) 牡6 野村 正直
1989 第12回 アサクサポマード(周藤清) 牡5 工藤 勉
1990 第13回 ダイワウィンザー(周藤清) 牡7 丸山 侯彦
1991 第14回 アームアニエリ(周藤清) 牡7 工藤 勉
1992 第15回 エイユウリマンド(清水政) 牡5 沢田 盛夫利
1993 第16回 インターハーケン(一倉) 牡5 木村 芳晃
1994 第17回 ヨシノキング(木村甚) 牡4 茂呂 菊次郎

2000 (第18回) ウィンザゲーム(青木幸) 牡3 斎藤 誠

2003 (第19回) グローリアスイモン(金田鼎) 牡4 金井 正幸
2004 (第20回) ?

第1回〜第17回は、NARデータベース「端午賞(旧)」のもの。
第2回は1900m、(第19回)は1500mで実施。
1995〜1999まで、及び2001〜2002は休止。
(第18回)は、サラ系3歳(当時)重賞「第1回端午賞」として実施。
(第19回)より回次なし。
優勝馬の所属は当時。

鬼神達が惑う、風薫る午後。

(第20回)端午賞(北関東G2)
20th Running the TANGO AWARD
昨年の優勝馬・グローリアスイモン
5月4日(休・火) 高崎競馬場 2000m・右
3歳以上 1着賞金500万円 
負担重量 定量

フルゲート12頭
1周=1200m 直線=378m
ゴール板までの直線=300m 幅員=20〜25m 高低差=0.48m
砂質=川砂 砂の深さ=イン側10cm〜アウト側8cm

出走予定馬(5.1現在)
カッコ内は騎乗が予想される騎手。

カサイグローリア Kasai Gloria
牡8歳・鹿毛 高崎:川嶋 弘吉厩舎 53戦5勝 (未定)
父・メジロライアン 母・イシゲスキー 母の父・ホリスキー
主な勝ち鞍……’99年浦和:ゴールドカップ=2000m

 元は船橋でデビュー。
 3歳時は、南関東のクラシック戦線で活躍。
 東京ダービー4着、第1回のジャパンダートダービー5着など散々重賞の掲示板を賑わせた後、今は亡き「伝統(だけ)の一戦」ゴールドカップで重賞初制覇。その後の活躍が期待されたのだが、古馬との対決に入って以降は、ハッキリしない成績が続き、気が付けば地味なA2下戦の員数合わせ要員と化していた。
 さらに昨年春以降は、2ケタ着順を連発、大井に転厩して4戦するも状況は変わらず、高崎へ転入。
 転入緒戦で10着に玉砕し、先行きを心配されたが、4.18の前走で、ゴールドカップ以来、実に4年5ヶ月ぶりの勝利。だからといって、ここも――とはいかないだろうが、今後の試金石にはなりそう。


一年中がお前の季節だ
コイノボリ Koinobori
コイノボリ(4.11飛龍の松賞)
牡6歳・鹿毛 高崎:一倉 昌行厩舎 47戦4勝 (未定)
父・サクラトウコウ 母・ヤスコソロン 母の父・フアイブダンサー
主な勝ち鞍……’00年高崎:三歳優駿(現・ニ歳優駿)=1500m

 半兄にエフワンライデン。
 「群馬記念に出てきたら、絶対に狙う!」と昔から宣言しているのだが、今年も出走は叶わず……。
 一時、船橋に移籍していたが、よっぽど水が合わなかったようで、再び高崎に戻ってきた。再転入してしばらくは惨敗続きだったが、昨年12月21日の師走特別2着に入り漸く復調してきた模様。
 その名前とグッドルッキングぶりで、女性ファンも多いが、このクラスの重賞となると、まずは掲示板確保が目標になる。


戦慄の記憶
サンクスメモリー Thanks Memory 
サンクスメモリー(’03.8.24スプリンターズ賞)
牡9歳・鹿毛 高崎:法理 勝弘厩舎 51戦13勝 (未定)

父・カコイーシーズ 母・ミスマルゼンスキー 母の父・マルゼンスキー
主な勝ち鞍……’03年高崎:東国賞=2000m、’01年足利:尊氏賞=1900m

 ここ数年来、北関東の重賞戦線をリードしてきたが、重賞勝ちは意外にも2つだけ。
 しかし、ここに来ての充実ぶりは、なかなかのもの。ただし指定交流となると、見せ場すら作れないでいるのがツライ。
 法理師的には、この馬で群馬記念を目指していたようだが、無念の補欠。
 ならば――というわけで、ここをしっかりと勝って、夏以降の指定交流重賞に堂々と名乗りを挙げたいところだろう。 


群馬の戦姫
ジーナ Xena 出走微妙
ジーナ(’03.12.21師走特別)
牝7歳・鹿毛 高崎:野村 正直厩舎 64戦11勝 (矢野 貴之)
父・モガンボ 母・ヒカリドントツプ 母の父・ドン

 道営でデビューし、笠松、JRAを経て、高崎へ。
 以降、JRA条件交流で勝利するなどで、着実にクラスを上げ、今年の端午賞では、3着に健闘している。前走・師走特別では、道中離れた後方からの競馬でファンや関係者を一瞬凍りつかせるも直線きっちりと差し切り人気に応えている。オープンでも上位相手になると、やや壁にぶつかっているようだが、TCKディスタフにも参戦するなどの厩舎サイドの意欲に応えるように、体質的にも力強くなっており、ここではダークホースの一角となりそう。
 現時点で補欠繰り上がりが決まっている群馬記念との両にらみ。 


雷神の使者
トロットテイオー Trot Tei O
トロットテイオー(4.11飛龍の松賞)
牡5歳・鹿毛 高崎:一倉 昌行厩舎 41戦7勝 (未定)
父・トロットサンダー 母・トミケンスワロー 母の父・スイフトスワロー
主な勝ち鞍……’01年高崎:二歳優駿=1500m

 父は浦和デビューから、JRAに移籍後、名マイラーとして名を馳せ、母は北関東菊花賞2着の実績がある。いかにも「地方」色を感じさせてくれる血統の馬。
 二歳優駿を勝利し、一昨年の北関東ダービー2着、北関東菊花賞4着とクラシック戦線を盛り上げた。
 昨年は16戦して全て掲示板を確保。しかし勝ったのは、12月20日のくろまつ特別のみで、実はこれが1年半ぶりの勝利だったという、ある意味徹底したイマイチぶりを見せている。
 しかし、今年に入ってから、3勝と不可解な活躍を見せている。
 基本的に末脚で勝負するタイプなので、展開の利が必要。ただ今回は、前が競る展開になることも十分に予想されるだけに、気配次第で押さえてはおきたい馬。


砂上の星
ナゾルスター Nazor Star
ナゾルスター(10.12香水通販ベレーザ杯岩押特別より)
牡4歳・鹿毛 高崎:木村 昌志厩舎 21戦8勝 (茂呂 菊次郎)

父・ホリスキー 母・スピカランド 母の父・リードワンダー
主な勝ち鞍……’03年高崎:奥利根賞=2000m、エメラルドカップ=2000m

 そのポテンシャルの高さは、2歳時から注目されていた。が、気性面の問題から、昨春は今一つ精彩を欠いている場面が見られた(ローテーションがキツかった、という説も有力なのだが……)。それでもまあ、エメラルドカップを勝っているのだから、大したものなのだが……。
 夏は一息入れたことで、その効果で馬体にも成長が見られ、秋口に3連勝。北関東菊花賞でも3着に入っている。
 年明けは、こうずけ特別を勝利。満を持して古馬タイトル獲得に挑む。
 ハナを切れるかどうかがカギになってくるだけに、全幅の信頼は置きづらいのも確かだが、馬券作戦を立てる際には、検討すべき一頭。


暴力戦闘機
フォースキック Force Kick
フォースキック(9.15日本テレビ盃GU@FRTより)
牡6歳・鹿毛 高崎:岡田 英治厩舎 47戦14勝 (丸山 侯彦)
父・ペルジノ 母・フォースポート 母の父・Forty Niner
主な勝ち鞍……’03年宇都宮:ばん阿賞=1500m、’02年高崎:スプリンターズ賞=1500m、高崎記念=2000m、足利:尊氏賞=1900m、宇都宮:春光特別=2000m

 一昨年、突如としてブレイクし、昨年はさらなる活躍が期待されていたが、重賞勝ちはばん阿賞のみ。それどころか夏以降、ゲートでの悪癖を見せるようになってしまい、得意距離のスプリンターズ賞、とちぎS’s天馬杯と連敗。
 それでも高崎大賞典以降はスタートもスムーズになり、調子をとり戻したのか、3月の畜産杯で8ヶ月ぶりに勝利している。 距離に少々不安もあるが、上位争いに食い込みたい。


暴走特急
ホリークラウン Holly Crown
ホリークラウン(’03.8.24スプリンターズ賞)
牡10歳・鹿毛 高崎:法理 勝弘厩舎 58戦10勝 (未定)

父・ニチドウアラシ 母・キングアンドアイ 母の父・アスワン
主な勝ち鞍……’02年宇都宮:カネユタカオー記念=1900m、高崎:坂東太郎賞=2000m、’01年宇都宮:とちぎスプリンターズ天馬杯=1400m、高崎:スプリンターズ賞=1500m

 元はJRAの準オープン馬。明け10歳になったが、まだまだ元気。昨年は4ヶ月の休みなどもあって6戦して未勝利。しかし、スプリンターズ賞、東国賞で連続2着に入るなどの活躍を見せていた。 
 マイペースでハナに立てれば良いのだろうが……ここで多くを求めるのは少々酷。
 しかし、もし雨馬場になるならば、逃げて波乱の演出することも十分に考えられる。
 まずは誰が乗るかが問題。


妥協無き暗殺者
マキバスナイパー Makiba Sniper
マキバスナイパー(’03.9.15日本テレビ盃GU@FRT)
牡9歳・鹿毛 高崎:法理 勝弘厩舎 59戦21勝 (金井 正幸)
父・ペキンリユウエン 母・スコールデイング 母の父・Raise a Native
主な勝ち鞍……’03年ORO:みちのく大賞典(東日本+九州交流)=2000m、’02年浦和:彩の国浦和記念GU=2000m、FRT:日本テレビ盃GU=1800m、’01年TCK:帝王賞GT=2000m、東京記念=2400m、FRT:船橋記念=1600m、’00浦和:彩の国浦和記念GU=2000m、埼玉新聞杯=1900m、TCK:グランドチャンピオン2000=2000m、FRT:報知グランプリカップ=1600m、’99年TCK:東京記念=2400m、’98年FRT:東京湾カップ=1800m

 この春、電撃的に高崎へ転入。
 このレースで転入緒戦を迎えることになる。
 これまで獲得したタイトルはGTを含め12。既に地方競馬史に残る名馬といっても言い過ぎではなかろう。
 実績だけを考えれば、最有力候補。ただし、9歳となり、いよいよ衰えを隠せなくなってきた。それでも高齢馬天国となりつつある高崎で復活のノロシを上げたい。   


不屈の王者
ミハタオウジャ Mihata O−ja
ミハタオウジャ(4.11飛龍の松賞)
牡8歳・栗毛 高崎:法理 勝弘厩舎 51戦10勝 (未定)
父・サクラトウコウ 母・ホリノチヨクイン 母の父・ピットカーン
主な勝ち鞍……’03年足利:織姫賞=1900m、’02年宇都宮:宇都宮記念=1900m、’01年高崎:坂東太郎賞=2000m

 高崎所属ながら、重賞勝ちは栃木県内の方が多いという、風変わりな(?)馬。
 昨年は、群馬記念に選定していたものの、直前になって骨折し回避→そのまま休養。
 前走で1年ぶりに復帰している。距離適性を考えれば面白いが、来月以降に期待――といったところだろうか?
 


太陽王子
モーニングティー Morning Tea
モーニングティー(8.24スプリンターズ賞@高崎より)
牡6歳・黒鹿毛 高崎:川嶋 弘吉厩舎 32戦15勝 (未定)
父・コマンダーインチーフ 母・ソフトボイス 母の父・Nureyev
主な勝ち鞍……’03年宇都宮:オールスターカップ=1900m、高崎:坂東太郎賞=2000m

 JRAで9戦未勝利の後、高崎へ転入。昨年春から7連勝の後、年明けの新春杯で重賞初挑戦。この時は3着に敗れ連勝も止まるが、6月の坂東太郎賞で重賞初制覇、スプリンターズ賞、日本テレビ盃の惨敗を挟んでの10月のオールスターカップでは、トウショウゼウスを相手に完勝し、一躍、北関東を代表する1頭となっている。
 それを思えば、今年に入ってからの走りは、不本意としか云い様が無いだろう。
 上手く先行できれば良いのだろうが、それ以前にヤネの確保が問題となりそう。


レッツゴーフジ Let’s Go Fuji
牡7歳・鹿毛 高崎:川嶋 弘吉厩舎 37戦10勝 (未定)
父・キンググローリアス 母・ニホンピロプリマ 母の父・トウシヨウボーイ

 JRAでデビュー。6戦して4着1回、5着3回の成績で、新世紀に入るとともに高崎へ転入。
 怒涛の快進撃で、その年の高崎大賞典にも出走(10着)、続く新春杯では、雪による順延でメンバーが薄くなったことも手伝ったか?2着に食い込んでいる。その後、3戦(2勝)してで再びJRAへ。
 しかし13戦して未勝利(ヤネに恵まれていなかったという説アリ)で、今年の年明けから再転入となっている。
 再転入以降は、常に上位人気に推されていたが、さすがに今回のメンバーが相手になると、少々厳しいものがあるか?
 今後の試金石となる一戦になるのは間違いない。


展望――

 サラ古馬重賞として行われていたが、これが廃止となり、2000年にな改めて3歳重賞として新設されたものの、1回限りでこれも廃止。で、昨年になって回次無しで、とりあえずG2として再新設(?)された重賞ということになるんでしょうか?なんとまあ、ややこしい(苦笑)。つうわけで、このページでは(第20回)と表記してみました。
 こういうことをやっているからさぁ――(以下略)
 それで……これって殆ど川嶋厩舎vs法理厩舎の団体戦という構図なのですが……。
 しかも、宇都宮と同時開催なものだから、鞍上確保にも苦労しそうな情勢。
 とりあえずの軸は、水野史J騎乗の川嶋弘厩舎の馬としか、云い様が無い。
 あと念のため、ナゾルスターは抑えておきたいかな、と。
 GWにお客さんを呼びたいのは分かるが、こういう状況で重賞を組んでも、十分な内容のものにはならないことを考えなきゃならない。