1995 第42回 ホクトベガ(JRA) 牝5 横山 典弘
1996 第43回 ホクトベガ(JRA) 牝6 横山 典弘
1997 第44回 シルクフェニックス(JRA) 牝4 福永 祐一
1998 第45回 シルクフェニックス(JRA) 牝5 福永 祐一
1999 第46回 ファストフレンド(JRA) 牝5 蛯名 正義
2000 第47回 ファストフレンド(JRA) 牝6 蛯名 正義
2001 第48回 オンワードセイント(JRA) 牝4 勝浦 正樹
2003 第49回 ジーナフォンテン(川崎) 牝5 張田 京
2004 第50回 ?


第44回までは、2000mで実施。
2002年は日程移動に伴い休止。


目指すは、「砂の女王」。
日刊スポーツ賞
第50回 キヨフジ記念(エンプレス杯)GU(南関東G2)
50th Running the KIYOFUJI MEMORIAL
2月26日(木) 川崎競馬場 2100m・左 
サラブレッド系3歳以上9歳以下牝馬 1着賞金4000万円
負担重量 4歳54kg、5歳以上55kg 但し、2.17までのGT勝ち馬は2kg増、GU勝ち馬は1kg増(2歳時を除く) 
フルゲート14頭 (南関東7、他地区2、JRA5)
1周=1200m ゴールまでの直線=300m 幅員=24m 高低差=平坦

エンプレス杯って何?!

 要は牝馬のダート日本一を決めるレース。
 それで帝王賞に対してエンプレス杯。
 元々は、川崎でデビューし、中央移籍後にオークスを制覇、それを手みやげに川崎に凱旋すると川崎記念を勝った、希代のスーパーヒロイン・キヨフジを記念したレースである。いつの頃からか、エンプレス杯と呼ばれるようになったが、ここではあくまでもキヨフジ記念(エンプレス杯)である。


出走予定馬(2.11現在)
騎乗予定者の前の※は現時点での予想。

JRA所属
グラップユアハート(安藤勝)、タイムウィルテル(吉田豊)、トーセンリリー(石橋脩)、レマーズガール(武豊)
補欠=1.ベルモントパティ(未定)、2.シーディザーブス(横山典)、3.プロミストスパーク(未定)、4.ビーポジティブ(未定)、5.ホワイトカーニバル(未定)

NAR南関東+他地区所属

アオバコリン Aoba Colin
牝5歳・栗毛 船橋:佐藤 賢二厩舎 35戦7勝 (石ア 隆之)
父・カコイーシーズ 母・コリンヌドゥブルイェール 母の父・Lomond

 昨年のTCK女王盃、マリーンカップで3着。さらに前走の東京大賞典でも5着に入っている。これでいまだ南関東限定のタイトルすら獲れていないのが不思議なくらい。
 ここは相手はかなり強力だが、何とか初タイトル獲得を目指して欲しいもの。


オデオン Odeon
牝5歳・鹿毛 川崎:秋山 重美厩舎 25戦6勝 (酒井 忍)
父・エルハーブ 母・アローライラツク 母の父・アローエクスプレス

 この面子の中に入ってしまうと、どこをどう考えても、現時点で買える要素が無い。
 しかし、母の父がアローエクスプレスとは泣かせる。


クライストストーリ Christ Story
牝5歳・栗毛 愛知:今津 勝之厩舎 24戦11勝 (吉田 稔)
父・ラムタラ 母・サクラユタカヒメ 母の父・ジユニアス

 昨秋のクイーン賞は8着に終わっているが、地元で現在2連勝中。今回は掲示板くらいは期待できるハズ。


ジーナフォンテン Jeana Fountain 
牝6歳・栗毛 船橋:山浦 武厩舎 22戦11勝 (張田 京)
父・ベストタイアップ 母・ジュピターガール 母の父・パークリージェント
主な勝ち鞍……’03年川崎:キヨフジ記念(エンプレス杯)GU=2100m、’02年川崎:スパーキングレディーカップGV=1600m、’00年上山:若駒賞=1700m、若葉賞=1500m

 昨年の覇者である。その後、期待されていたもののマリーンカップ2着、大井記念4着の後、休養。復帰緒戦の京成盃GMで2着。今回はそこから中2ヶ月半での登場となる。それだけにあまり多くを求めるのも酷なような気がするが、メンバーを見渡せば、地方勢最有力と目される存在なのは間違いないだろう。


スギノワンダー Sugino Wonder
牝4歳・栗毛 川崎:原 三男厩舎 19戦3勝 (今野 忠成)
父・リンドシェーバー 母・マジヨリカレデイー 母の父・ルドウターブル

 昨年は関東オークス5着、戸塚記念2着、ロジータ記念3着など、南関東の3歳重賞戦線を沸かせてきたが、ここはいくらなんでも厳しすぎる。


栃木のアリダー
セイエイシェーン Seiei Schoen (写真)
牝4歳・黒鹿毛 栃木足利:岩渕 良三厩舎 20戦6勝 (早川 順一) 
父・タヤスツヨシ 母・カガヤキ2 母の父・Vanlandingham
主な勝ち鞍……’03年宇都宮:北関東桜花賞=1900m、’02年宇都宮:かもしか賞=1500m

 昨年の北関東3歳戦線の中心にいた馬。
 が、北関東皐月賞を境にして何がどうしてそうなったのか見当もつかないままに、太平記特別、北関東ダービー、北関東オークス、ひまわり賞と5連続で2着。ビューチフルドリーマーカップでの惨敗を挟んで、もみじ特別、北関東菊花賞でまた連続2着と、別の意味で、その名を全国に轟かせる事態になってしまった。
 前走のTCK女王盃では、道中ぶっち切れた最後方を走るも、いつの間にか6着に。
 それでもまあ、馬の気性などを考えれば、入着できれば御の字か?


ブルーマドンナ Blue Madonna
牝5歳・芦毛 船橋・熊坂 光広厩舎 22戦4勝 (石ア 駿)
父・モガンボ 母・シルバーシャトウ 母の父・セクレト

 3歳時から南関東の牝馬重賞戦線をにぎわせている存在だが、惜しいところで重賞タイトルを逃し続けている。今回も厳しい戦いが予想されるが、TCK女王盃でも9番人気で4着に来たように、決して軽視はできない存在。当日の気配に注意したい。


ホウザングラマー Houzan Glumour (写真)
牝5歳・栗毛 TCK大井:蛯名 末五郎厩舎 22戦13勝 (的場 文男)
父・ダンスインザダーク 母・フオアザボーイズ 母の父・Draconic

 デビューは大幅に遅れ、3歳の9月。以降、ほぼ順調に勝ち進んでいったが、昨年の快進撃は圧巻。ただし、2つの重賞を惜敗したのは、個人的には不満。
 ここも人気の一角になりそう。あっさり勝つ可能性も否定はできまい。
 どちらにしても今年の活躍が非常に楽しみ。
 個人的には、この馬の存在により、ダンスインザダークの種牡馬としての可能性を見直しました。


マルダイメグ Marudai Meg
牝4歳・鹿毛 川崎:佐々木 仁厩舎 9戦5勝 (森下 博)
父・フジキセキ 母・マルダイルビー 母の父・ホリスキー
主な勝ち鞍……’03年川崎:ロジータ記念=2100m、第2回ローレル賞=1600m

 しかし、TCK女王盃でセイエイシェーンに先着を許しちゃいかんでしょう?!――というわけで、地元で正念場となる一戦を迎えることになる。


メイプルスプリング Maple Spring
牝5歳・栗毛 船橋:林 正人厩舎 27戦3勝 (左海 誠二)
父・ソヴィエトスター 母・ギャラントハウス 母の父・キャロルハウス
主な勝ち鞍……’03年FRT:クイーン賞GV=1800m

 昨秋のクイーン賞であっと驚く圧勝劇を演じ、林正人師に待望の重賞初制覇をプレゼントした。
 その後、ファーストレディー賞を挟むつもりでいたようだが、ここを回避。その後、TCK女王盃も登録だけで、報知GCから’04年は始動(4着)。やや順調さを欠いている面も否めないが、実績を考えれば上位候補。



展望――

 川崎記念はエスプリシーズが胸のすくような圧勝劇を演じてくれたが、今回はそうはさせてくれなさそうである。何とかしてジーナフォンテン、メイプルスプリングあたりに、JRA勢に一泡でも二泡でも吹かせてもらいたいものだが……。

川崎競馬場……JR川崎駅前より無料バス、京急川崎駅から徒歩15分、京急大師線(京急川崎乗り換え)港町駅から徒歩1分。