前身は、東京ガスフットボールクラブ。1935年、「東京ガスサッカー部」として創立される。が、サッカー史の表舞台に登場するのは、1990年代に入ってからのことである。1991年、全国地域リーグ決勝大会で優勝し、JSL2部(当時)に昇格。翌年からは旧JFLに参加し、以後、社会人中心のチームながら「準会員キラー」としてJリーグ昇格を目指すチームに恐れられる。1997年になって、「東京ガスフットボールクラブ」にチーム名を改め、その年の天皇杯では、2回戦でユースチームに危うく負けそうになるも、その後、名古屋、横浜M(当時)、平塚をことごとく破り、ベスト4に進出、その実力を満天下に知らしめることとなる。
そして迎えた1998年、旧JFL最後のシーズンは、川崎フロンターレとの優勝争い。最終節までもつれ込むも、フロンターレ断然有利でVは絶望的な状態と思われた。が、東京ガスがアルビレックス新潟に90分で勝利を決めたその時、何を思ったかフロンターレがソニー仙台に敗れ、あまりにも劇的な逆転優勝を果たす。いやあ、勝負って下駄を履くまで分からないって本当ですね。(ちなみに私が駒沢で浮かれていたころ、府中の杜でも「悪夢の大波乱」が起きていた日の事である……)。
様々な紆余曲折があったものの、ついに1999年、「FC東京」としてJ2に参加。その年のシーズンで最後の最後でタナボタ式にJ1への昇格が決定。2002年の今年、J1で3年目のシーズンを迎えている。
一つ前に戻る