やわらかい=おいしい?! 


 まあ、これは私の主観に基づくものなのでしょうが、元々TVなどで食べ物を取り上げることが多いのでしょうが、最近、特に気になるのは、やたら「やわらかい」を連発すること。おそらく、これには昔の「やわらかいものは高級なもの」という考え方影響しているのでしょう。それにしても「やわらかい」ことが、「おいしい」ことの前提にあって、なおかつ固定観念化しつつあることに危惧を覚えるのです。ただ、柔らかいから全て悪と決めつけているわけではありません。そこに「やわらかい」ことと歯ごたえのない事を混同しているフシが見受けられるからなのです。
 これでは、日本人のアゴが弱くなるのも当然です。健康にだって良くありません。
 この間、とある洋食屋でハンバーグランチを食べてみたら、愕然としました。まるで歯応えがなく、肉を食べている喜びというものが皆無でしたから。
 実際、歯で味わう部分も大きいというのに……。
 これだったら、バカの一つ覚えで何でも「おいしい」、「うまい」と言っている方が、視聴者=市民にとって害は少ないという事で、まだマシのような気がします。

(1999 8 26)


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