墨東署VS湾岸署?!


 世の中には、巡り合わせというものがありまして、今年の春休みには「踊る大捜査線」が、GWには「逮捕しちゃうぞ」が、それぞれ公開されたのですが、この2つをご覧になった方なら、お分かりになられると思いますが、偶然にも舞台がほぼ隣接した地理関係にあるのです。
 確か、どこぞの雑誌の表紙に、こういったタイトルが踊っていた記憶があるのですが……

 具体的に申しますと、「逮捕――」の墨東警察署の所在地は墨田区江東橋四丁目、「踊る――」の湾岸警察署は港区台場一丁目と、それぞれ推定されます。
 また、「踊る――」の資料によりますと、湾岸署の管轄は、臨海副都心を中心に、晴海埠頭、豊海水産埠頭、さらに東京港を挟んで竹芝桟橋、日の出桟橋、大井埠頭の先の大田市場周辺までと、かなりムチャな広さなのですが、東は新木場駅前から日曹橋までの明治通り、北は永代通りで、管轄の境界線となっています。
 つまり、仮に2つの物語がリンクしたならば、墨東署と湾岸署は、管轄の境を接しているとも考えられます。ということは、現在、私が暮らしている江東区は、2つの警察署の管轄地域の中にあると云えるでしょう。(ただし、推測から墨東署の管轄は戦前の旧本所区と旧深川区を中心にしているともの思われ、私が住んでいる地域は、残念ながら(?)2つの警察署の管轄外であるようです。)
 だとしたら、ちょっとイヤですね、正直云って……
 「逮捕――」にしても、「踊る――」にしても、妙に偏執的なキャラクターが多いものですから(決して変態とは云いませんが)……「こち亀」も似たようなものかも知れませんが、こちらの方は、出てくる犯罪者が(カッコや考え方が多少変わっていても)割とノーマルな分、まだ救いがあるかな、と。
 湾岸署の青島巡査部長は、
「ここにゃ、まともな市民はいないのかよ……」
 などとつぶやいてますが、実際には、まともな市民の方が圧倒的に多いのですから(ましてや、ストライク男なんていませんし)、江東区及び墨田区にミョーな偏見を持たれないように願う次第です。
 
 (1999.7.15)

 そしたら、いよいよ5年ぶりの「踊る――」劇場版の公開ですか……観に行きたいけど、カネが無い(笑)。

 (2003.7.16追記)

 一つ前に戻る