アニソンを語れ

 私としては、こーいう「マイブームを語る」みたいなネタは、キライな部類に入るのですが、気分転換もかねて主に90年代のナンバーから取り上げてみたいと思います。(2004.5.14増補)


#1 Round Trip〜その手を離さないで〜  (SEEK)――「飛べ!イサミ」前期ED

 バンド名に定冠詞がついていたら、結構笑えた――なんてことはおいといて、ひょっとしたらSEEKというバンドは、この曲の為に生まれてきたのかもしれない、とさえ感じる。個人的には後期のEDより、断然こっちの方が好み。それは多くのファン及びスタッフとも共通していたらしく、CDドラマでは主題歌にまで格上げされた。とにかくオリジナルキーが高い。特にサビの部分を唄う時は、それなりの覚悟が必要。いつぞや高校時代のクラブのOB連でカラオケに行った際、私がこれを歌ったところ、これが大不評で、さらに女性の先輩に「よくそんな高い声が出るな……」と不気味がられる始末であったのは、ここだけの話。


#2 ハートを磨くっきゃない  (TOKIO)――「飛べ!イサミ」OP

 よく考えたら、TOKIOってアニメに絡んでること結構多いと思う。リーダーがアコースティックギター片手にこれを熱唱してたら、ちとコワイ。女性ボーカルが圧倒的多数を占める、現在のアニソン界において、私にとって実にありがたい存在。一応、現時点では私の十八番のアニソン。ただ、私が歌うとメタルっぽくなってしまい、一昨年、津田沼での某祭のカラオケ大会で歌った際は、「米軍機が低空飛行をしているのかと思った」との評を頂いてしまった。


#3 Flower of Desert  (濱崎 直子)――「ヤマトタケル」後期OP

 皆さん、「ヤマトタケル」って知ってます?この作品の前期のOPは、なんと今をときめく、あのGLAYだったんですよー。で、その後を受けて起用されたのが、REPLICAのボーカル・濱崎直子。以後、ソロでいくつかのアニメ作品の主題歌を唄っています。今のところ、通信カラオケのリストでも、お目にかかったことが無いですが、一部マニア層に絶大な人気を誇る楽曲。オリジナルは意外にハードロックな仕上がり。唄う時も演奏する時も徹頭徹尾全力投球といった印象があり、一息つけるところが無いような気がするので、少々キツい。しかし、慣れれば易しい部類に入るし、演奏していて快適なのでは(ラテン系――特にタンゴのリズムで演奏するのがオススメです)。


#4 Twiligit Songs  (濱崎 直子)――「ヤマトタケル」後期ED

 #3のシングルのC/Wである。OPと打って変わって、アコースティックギターのみの演奏。脱力して唄える曲。ギターを弾く方なら、耳コピーしてみるのも手かも。ただし、ボーカル部分については、ややトリッキーな雰囲気があるので、少々練習が必要。私としては、トゥインクルレースかスパーキングナイターのイメージソングとしての採用を希望。


#5 Midnight Blue  (Kiss me quick)――「機動警察パトレイバー」TV版前期ED

 私と同じ位の年の人だと、この曲が密かに好き、という方も結構いるのでは?唄い出し=演奏開始なのが、少々難だが、全体的に爽やかなイメージが残る楽曲。歌詞もまた、80年代的な能天気さと90年代的な憂鬱を、上手く同時に表現しているように思う。個人的にはコミケなどで有明に行く際、道中の国道357号線で自転車をこぎながら、口ずさむことが多いですね。メロディーラインも簡潔なので、覚えれば結構誰でも歌えるハズ。


#6 僕であるために  (Flying Kids)――「逮捕しちゃうぞ」TV版第1シリーズ前期OP

 ズバリ、アニメ版「逮捕」の世界観そのものを感じさせる楽曲。もし仮に「ワンダフル」版のように原作コミックに近いテイストのものになっていたとしたら、果たして今日のような多くの支持を集めることが出来たかどうか……という気がする。これでピアノの弾き語りなんぞをやったら、格好良いかなと思うのと同時に、嫌われる心配もありそうだ。カラオケで唄う際は、とにかく間奏に気をつけること。ただ歌詞と曲調から、将来、「上司にカラオケで歌って欲しくない曲」にランクインする心配もないわけではない。


#7 YOU GET TO BURNING  (松澤 由実)――「機動戦艦ナデシコ」OP

 かつて、これをエレクトーンで練習していた際、(右手中指の)爪を叩き割ってしまった因縁の曲。これはあくまで私の主観だが、この辺りから時折、作品より主題歌の存在感が勝ってしまう作品が増えたような印象がある。私がこれを唄う時は、(本当になんとなくですが、)レゲエをイメージするように心がけています。演奏でも云えることですが、とにかく、AパートとBパートで末脚を貯めるだけ貯めて、サビで一気に爆発させる感じをイメージすると良いかも知れない(って、なんちゅう例えじゃ)。


#8 Give a reason  (林原 めぐみ)――「スレイヤーズNEXT」OP

 声優として既に地位を確立しつつあった林原めぐみを、歌手としても一躍スターダムに押し上げてしまったヒットナンバー。ただ、やや唄うのに難しさがあって、スタンダードとして定着するには、ちょっと厳しいかも。この人の唄う曲は全般的にメリハリが非常に強調されているような感じですね。しかし、この人と私、根本的にキーが合わないのでしょう、とにかく一連の楽曲は苦手にしてます。また演奏するにしても、かなりしんどいような気が……。


#9 永遠という場所 (杏子)――「コレクター・ユイ」第1シリーズOP

 作品の内容はともかくとして、アニメ主題歌の出来としては、99年上半期の中でも屈指。ヴォーカルのインパクトだけでも強烈なのに、さらに山崎まさよしとスガシカオがコーラスに参加していて、これがまた濃い。問題は主要視聴者層であるはずのローティーンの皆さんが、これについていけるか、と思うのだが。コードが割と単純なので、楽器片手に熱唱して完全燃焼すべし!?
 (2000年3月、追記、2004年5月改訂)ここだけの話、杏子女史は「嫁にしたいロック歌手No.1」なのだそう。それにしても、最近よくテレビで拝見するが、私と同じくらいに凄い妄想癖の持ち主である。ハッキリ云って「ユイ」の登場人物達以上に強烈なキャラクターである。道理で主題歌が、作品を食ってしまうわけだ。


#10 路地裏の宇宙少年 (ザ・コブラツイスターズ)――「地球防衛企業ダイガード」OP

 私みたいな人種は、このバンド名を見ただけでCDを買ってしまう(笑)。#7でも述べたが、これも作品そのものよりも主題歌のインパクトの方が、強くなっているような気がする。ただ、「ダイガード」は忘れ去られても、この楽曲は長く歌い継がれそうな気がするのは確か。全体に軽快なイメージだが、よく聴くとパンク系に仕上がっているのが分かる。


#11 ひとつのハートで (三重野 瞳)――「超・魔神英雄伝ワタル」前期OP

 三重野さんって、そんなに意識している歌い手さんじゃないんですが、ヘタな私なりにキーが合うんですかねー?ひっそりとこの人の歌を口ずさんでいることがあります。上手い人だったら、ア・カペラで歌ってみるのもまた一興かも知れない。意外かも知れないが、将来、結婚式などにおけるポピュラーナンバーとして、歌い継がれる可能性を秘めているような気がします。レコード会社の人、その辺の売り出し方も考えておいてね。


#12 HEY YOU!!〜失ってはならないもの〜 (イクシード)――「東京アンダーグラウンド」後期OP

 思わず、つい最近の作品から取り上げてみた。
 ええと、アニメの作品自体は、あまり評価していません。
 それから、あのヴォーカルの唄い方もあまり好きではありません(CD買うまで歌詞がよく分からなかった――苦笑)。
 それでもこの楽曲を、ここで取り上げるのは、詞の完成度の高さかな?と。
 特にサビの部分に英語が並ぶことが多い昨今、唄い出し以外は、日本語で上手くまとまっていると思う。


#13 「あしたのジョー2」のテーマ〜明日への叫び〜 (ジョー山中)――劇場版「あしたのジョー2」のメインテーマ

 今度はまた古い曲です。
 この曲は、なんといっても、出だしが印象的。
 あの有名なTVアニメ版のテーマと比べて、退廃的なムードが漂っているのが、個人的には好き。



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