船橋競馬場(FRTの略称があるが、殆ど浸透していない)は、船橋市の南のはずれにある。ららぽーと、船橋オート、ザウスが近接し、これらと共に一大商業・娯楽街の一角を形成している。一応、千葉県も馬の産地の為、それらしい雰囲気がある。千葉県産馬限定戦の「下総特別」は、隠れた名物レースとなっている。
南関の中の序列では、一番最後になるが、競走馬、騎手、調教師だけに関していえば、大井と互角以上のレベルにある。
主催者団体の中に習志野市が加わっているのは、一部厩舎が、住居登録上習志野市に存在しているから。
同じ市内に某草競馬会の競馬場があるため、それに負けじと懸命な広報活動をして、客寄せを図っているのが、漸く功を奏したのか、若者層の客を僅かながら取り込むことに成功しつつある。
主な所属騎手
石崎 隆之……NARの騎手大賞を10年連続で受賞している名ジョッキー。今年は4000勝も達成、中央競馬でも活躍。(ダービーGP、JDD、東京大賞典、帝王賞、東京ダービー、東京盃他)――桃、緑袖、緑襷
桑島 孝春……石崎騎手に続いて今年4000勝を達成した騎手。人格者としても有名。(帝王賞、楠賞全日本アラブ優駿、東京ダービー、全日本3歳優駿、ダイオライト記念他)――青、白星散らし、白袖
張田 京……石崎騎手の弟弟子にあたる。これ見よがしの返し馬をした時は要注意!(東京ダービー、関東オークス、TCK女王盃、羽田盃、ゴールデンティアラ賞他)――赤、緑袖、黄襷
佐藤 祐樹……船橋競馬が誇る(?)美男子騎手。(黒潮盃、NTV盃=現・日本テレビ盃、テレビ埼玉杯、ブルーバードC、平和賞他)――黄、黒袖、黒山形一本輪
左海 誠二……南関東の若手の中では、間違いなくNo.1の実力の持ち主。最近、ちょっと――と思っていたら、JRAでの初勝利がなんと重賞勝ちという快挙で現在ブレイク中(フローラルS、ユニコーンS、GC2000、報知グランプリC、東京記念、東京シティ盃、埼玉新聞杯他)――黄、緑袖、赤襷
石井 勝男……とにかくとひっそりと勝っている印象。若手の部類ながら、ひっそりと重賞も勝っている。(戸塚記念、ゴールドC2回)――緑、青袖、袖白一本輪
注目の騎手
野口 正宏……何があったのかは知らないが、ここ2,3年で急激に成績を伸ばし、ファンも増えている中堅騎手。叫びながら馬を追うところから、船橋競馬の「燃え過ぎる男」の異名も持つ。そろそろ重賞を勝ちたい。――白、赤袖、赤山形一本輪
多田 義則……予想業者やベテランのファンにまで「ヘタクソ」呼ばわりされている騎手。実際に乗り鞍も極端に少ないが、それでも乗せると20%以上の連対を誇るので、馬券作戦ではなかなか侮れない存在になりつつある。――紫、黄襷
主な所属調教師
出川 克己……故・出川巳代造調教師の三男。兄2人(龍一、博史)も調教師。兄2人と違いフリーターをしていた時期がある。そのせいなのか、なかなかサービス精神が旺盛でキャラも立っている。厩舎開業して初めての所属馬が、なんとあのアブクマポーロだったというのも凄い話。
川島 正行……人は「転厩馬の川島(正)厩舎」と呼ぶ。実際、東京ダービー2連覇した時は、どちらもホッカイドウ競馬からの移籍馬(しかも当時の馬主が、同一人物にして某国際政治学者)だったし、今年も多くの有力馬が中央や他地区から移籍してきている。ただ生え抜きの馬の成績が今一つ伸びていないのが弱み。ただ、父内国産の馬にこだわっているフシがあるので、一概には責められないか?。
岡林 光浩……有力馬を多数抱え、今や船橋の第三勢力。
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