南関その三・浦和競馬場

所在地 埼玉県浦和市大谷場T−8−42
主催者 埼玉県浦和競馬組合(埼玉県) 施設管理 同左
コース ダート左回り1200m 直線300m 
4角出口からゴールまで直線220m 幅員16m〜21.5m ほぼ平坦
フルゲート12頭(但し1600m戦のみ11頭)
交通 JR南浦和駅より無料送迎バス
競走距離 800m、1300m、1400m、1600m、1900m、2000m
過去の名馬 キングハイセイコー、エフテーサッチ、ヒカリルーファス、トロットサンダー
現役活躍馬 ロイヤルエンデバー、リザーブユアハート、クラシカルマウント
主な重賞 浦和記念、さきたま杯、桜花賞、テレビ埼玉杯


彩の国の競馬場

 南関東では、最も経営的にピンチの競馬場。最近では廃止して、跡に悪質なサポーターで有名な(笑)サッカークラブの練習場になるという恐ろしいウワサもある。
 現存の地方競馬場としては最も歴史が長い。このことから「伝統の浦和」と呼ばれている。周囲を住宅街のど真ん中に立地していて(歴史的経緯を考えれば、正確には競馬場を囲むように民家が建っているとした方が正しい)、コース内を県道2本と用水路がブチ抜いているという、とんでもない構造&立地条件の競馬場。スタンドも北東向きの為、冬場は寒い。
 またそんな立地条件の影響で全体的に窮屈なイメージが強い。
 北浦和方面に移転するという話も無いことは無いが、今の財政難を考えれば多分ムリ。
 客層の平均年齢も高く、何せ南浦和からの送迎バスに乗ると、ブルーを通り越してグレーな気分になるくらいである。それが、若者層を一段と敬遠させ、よりくたびれたイメージを強調してしまっている。
 また全レースの8割近くが1400m戦というのは、正直どうかとも思う。

浦和名物「恐怖の1600m(マイル)戦」

 一体どこが恐怖なのかというと、1600m戦のスタート地点が、第3コーナー奥のポケットということになっているのだが、ハッキリ云って第3コーナー途中そのものである。競馬というものの事情に通じている人ならば、これだけでも危険さが伝わってくるはずである。実際、見ていても危なっかしいし、落馬事故も多い。このために予想業者組合が主催者に提言、フルゲートが1頭減らされた経緯がある。
 そのようなコースで、主要な競走(桜花賞、ニューイヤーCなど)が施行されるのは考え物だろう。

ワイルドな食生活

 浦和で売られている食糧は、まあそこそこのレベルの質・量・値段を保っている(特にフライ系はスーパーのそれより遙かに上質)。で、どこがワイルドかと云うと、トマト、キュウリの塩漬けが1個100円で売られていたり、「隠れ名物」として天ぷらつきおにぎり(しょうゆをまぶしたご飯を握ったもの2コに、野菜の天ぷらがついている)なるものが売られていたりする(おひたし盛り放題が嬉しい)。
 また焼き鳥、カレーなども甘めの味付けが目立つ。

恐るべし、両刀使い……

 浦和では、どういう事情なのか、ソフトクリームを舐めながら、日本酒を飲む客が、やたらと多いらしい。
 管理者は酒が飲めないので、それが味覚的にどう「気持ち悪い」のかは、よく分からないのだが、ただ、くたびれた感じの客が、スタンドでソフトクリームとカップ酒を持ちながら競馬を見ているのは、かなり不気味なものがあるのは確かである。


主な所属騎手(かっこ内は重賞勝ち鞍、――の後は勝負服デザイン) 
見澤 譲治……そろそろ本間騎手を追い抜かなければヤバいでしょーに……。通算で900勝しているが、重賞勝ちは未だ3つなのが、ちょっと悲しいか?(桜花賞、平和賞、しらさぎ賞)――紫、白山形一文字

繁田 健一……まさに只今売り出し中の若手騎手。印象が薄いが、気がつけば減量も無くなっているし、浦和場別リーディング争いにも進出していた。いかんせん、浦和所属というのがネックになりそうで、ちょっとカワイソウ。早いうちに大レースで――と思っていたら、その機会は早くも訪れていた(埼玉新聞杯、テレビ埼玉杯)――青、黄縦縞、黄袖

注目の騎手 
莅戸 高次……苗字は(のぞみど)と読む。もっというと、本当は(のぞきど)と読むらしい。どちらにしてもあまりにも難読の為、昨年まで浦和競馬のパドックにあった、手書きの出走表の騎手欄にわざわざルビが振られている。ただ、それだけで注目してみました。――紫、赤袖、赤襷

牛房 由美子……苗字は(ごぼう)と読む。女性だからここに書いているのもあるが、近いうちにマジで浦和単独勝ち鞍20傑に顔を出しそうな勢いなのは確か。あの豪快な騎乗フォームは「男勝り」とかそういうのは通り越している。――赤、青星散らし、白袖

高橋 哲也……牛房と同厩舎なのが、これからどう影響してくるか。そこそこ乗れるだけに牛房調教師も迷うところだろう。――赤、緑袖、赤一本輪

細川 勉……趣味の人。本当にこの人、趣味で騎手やっているんじゃないか?という説があったりする。(シルバーカップ)――白、青山形一本輪、桃袖

主な所属調教師 
海馬澤 司……見澤騎手と繁田騎手が所属している。
牛房 榮吉……牛房騎手の父である。かなり手堅い印象。元々ヒカリルーファスは、ここの厩舎にいた。

とりあえず注目?
冨田藤男調教師&金原学騎手――黄、袖紫縦縞……3連闘、4連闘は当たり前!とにかく馬を使いまくることで有名(中2日ってのもあるしな……)。おそらく日本で最も出走手当に依存している厩舎。あれだけ出走させておいて、馬がパンクしたという話は聞かないのと、調教師リーディングに全くといって名前が上がってこないのが、逆に恐い。ここに栗原清子オーナーが加わると、最強(何の最強だ?!)のトリオが完成する。


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